インターネットの基礎知識②(ドメイン名とは・DNSの働き・ホスティングとは)

基礎知識
基礎知識

ドメイン名とは

IPアドレスは覚えにくく、人間には扱いにくい。そのため人間が読めるように作ったアドレスをドメイン名という。

FQDN(ホスト名)はホスト名とドメイン名の2つの部分に分けることができる。ドメイン名とはコンピュータが所属しているネットワーク上の区域(住所のようなもの)。

されにドメイン名は階層構造になっていて、右からトップレベル(TLD)、セカンドレベル、サードレベル・・・と並んでいる。右から左に向かって読まれる。

トップレベルドメイン(TLD)

gTLD(Generic Top Level Domain)とccTLD(country code Top Level Domain)などがある。

dTLD

汎用トップレベルドメイン。トップレベルドメインの種類の一つで、国や地域といった地理的な制限なしに登録や利用ができる。

例えば、「com」「net」「org」や商用利用の「biz」や博物館や美術館となる「museum」や旅行関連業界用の「travel」などがある。このうち「museum」や「travel」などはsTLD(スポンサー付きトップレベルドメイン)に該当する。

ccTLD

国別コードトップドメイン。トプレベルドメインの種類の一つで、国や地域を表すものとして割り当てられる。「.jp」は日本を表す。

DNSの働き

DNS(Domain Name System)の概要

TCP/IPネットワークではコンピュータを識別するのにIPアドレスを用いる。しかし、数値であるIPアドレスは人間には覚えにくいので、コンピュータにホスト名を設定し、ホスト名で指定できるようにしている。/etc/hostsファイルを使って処理はできるが、数が多くなったり更新頻度が高くなり処理が難しくなるとDNSサーバを使用する。

DNSサーバは、ホスト名をネットワーク上で扱えるようにするためにIPアドレスに変換する(正引き)働きとIPアドレスをホスト名に変換する(逆引き)働きを担っている。

ホスト名とIPアドレスを変換する仕組みをDNSという。

DNSの設定ファイル

/etc/resolve.conf

DNSを利用するには、DNSサーバを参照するか設定する必要がある。参照先DNSサーバは/etc/resolve.confファイルに設定する。

/etc/resolve.conf
domain ooo.com
search ooo.com
nameserver 192.168.xx.x
nameserver 0.0.0.0

domein行はホストのドメイン名、search行はドメイン名が省略された場合に補完するドメイン名。nameserver行には参照先のDNSサーバのIPアドレスを記述する。複数指定する場合は1行ずつ記述する。nameserver行の上から順にDNSサーバに問い合わせをする。

/etc/nsswitch.conf

名前解決をする手段やその順序を設定するファイル。

/etc/nsswitch.conf
//例
hosts:   file dns ldap

例では、①file(/etc/hostsファイルを使う)②dns(DNSサーバに問い合わせる)③ldap(LDAPサーバに問い合わせる)という順番で設定されている。

ホスティングとは

プロバイダや通信行者が保有するサーバをナットワーク経由で貸し出すサービス。ホスティング業者は顧客のウェブサイトなどを保管し、インターネット接続を提供し他のユーザーが顧客のウェブサイト上のファイルにアクセスできるようにする。

様々なホスティング

共有ホスティング

1つのサーに複数のWebサイトを配置する。コストを抑えることができるが、同じサーバ上の他のサイトの影響を受ける。人気サイトが同じサーバ上にある場合他のサイトもアクセスしにくくなる可能性がある。ルートアクセス権を持たない。

仮想プライベートサーバー(VPS)ホスティング

1台のサーバを複数の仮想サーバに分割して利用する方法。独自の仮想空間へのルートアクセス権を持つ。サイトのパフォーマンスは共有ホスティングには勝るが、専用サーバホスティングには劣る。コストはを専用サーバホスティングよりも抑えることができるメリットがある。

専用サーバホスティング

サーバのスペックに依存するが、サーバ全体を制御でき同じサーバ上に他のサイトはないので、サイトのパフォーマンスが上がる。コストがかかるというデメリットがある。

クラウドホスティング

インターネット上の仮想サーバ。サーバのチーム(クラウド)が連携して一連のサイトをホストする。時間帯によってスペックを大きくするなど、もっとも柔軟に対応ができる。

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