【サイト制作のための知識】サーバーって必要なの?

サーバーって必要なの? 基礎知識
基礎知識

私が初めてサイトを作ろうと思ったときに感じた疑問です。
サーバーって何?必要なもの?
どんなものでどんな役割をしているのか全く知らず、コストもかかるし戸惑いました。

結論から言うと、サーバーがないとサイトは作れません。

そこで、サーバーについてまとめてみることにしました。

①Webサイトの用語について

サーバー以外にも知っておくべき用語があります。それは、「サーバー」「ドメイン」「IPアドレス」です。
webサイトをお店に例えて考えると分かりやすいので図にしてみました。

サーバーとは?

「土地」

お店を出店するための場所です。お店の建物(webサイト)だけあっても、土地(サーバー)がなければ、どこにも建物は建てられません。
サーバーとはwebサイト情報を保管しているコンピューターです。1つのサーバーにつき1つの住所(IPアドレス)が割り当てられています。

出店するための土地を用意するように、webサイトを公開しようと思ったらまずサーバーを用意しましょう!

ドメインとは?

「店名」

店名(ドメイン)はお客様がお店の建物(webサイト)へ訪れる際に必要な情報です。唯一無二のものであり、誰かと同じものは作れません。1つのwebサイトに1つのドメインがあります。
例えば「http://lemoo3.com/」のようなURLの場合、ドメイン名は「lemoo3.com」です。

お客さんに覚えてもらえるような世界に一つのドメイン名を考えましょう!

IPアドレスとは?

「住所」

お店の建物(webサイト)の場所を特定するためにとても重要な情報です。上記しましたが、1つのサーバーにつき1つの住所(IPアドレス)が割り当てられており、どのサーバーを使うかによってwebサイトのIPアドレスが決まります。
つまり、webサイトの引越しでサーバーを変えるとIPアドレスも変わるということです。

②サーバーの種類と役割

サーバーとは何かというと、インターネット上にあるコンピューターのことです。

その役割はクライアントと呼ばれるPCやスマホなどからのリクエストに対してサービスを提供することです。
サービス(Service)を提供するコンピューターだからサーバー(Server)!そのままですね!サーバー コンピュータネットワークにおいて、他のコンピュータに対し、自身の持っている機能やサービス、データなどを提供するコンピュータのこと。また、そのような機能を持ったソフトウェア。「SV」「srv」「svr」などの略号で示されることもある。

IT用語辞典より引用クライアント ネットワークを通じてサーバにアクセスし、その機能やサービス、データなどを受信したり利用したりするコンピュータやソフトウェアは「クライアント」(client)と呼ばれる。

IT用語辞典より引用

サーバーの種類

例えばメール、Webページ閲覧、SNS、ネットショッピングやゲームなどインターネットを介して行われる様々なサービスを提供しています。
提供する機能の違いによって「メールサーバー」「webサーバー」「データベースサーバー」などと呼ばれるのが一般的です。

webサイトにまつわるサーバーには下記の様なものがあります。

・webサーバー

HTMLファイルや画像ファイルなどWebページを構成するファイルを送信するコンピュータ。

・メールサーバー

「メール送信サーバ」と「メール受信サーバ」がある。メールの送信や転送を行い、また外部からのメールを受信し、保管するコンピュータ。

・データベースサーバー

データを一元的に管理し、保存や更新、削除、バックアップなどを行う。また、データの記録や書き換えや削除、条件に従ってデータを検索して返すコンピュータ。

・FTPサーバー

パソコンなどからFTPクライアントソフトを用いて、ファイルのアップロードや保管されているファイルのダウンロードなどを行うコンピュータ。

・DNSサーバー

ドメイン名やホスト名とIPアドレスの対応関係を管理するコンピュータ。

・SSHサーバー

情報の暗号化や認証の技術を利用して、安全にリモートコンピュータと通信できる様にするコンピュータ。

サイトを検索するときのサーバーの役割

特定のwebサイトを閲覧する時に、どの様にたどり着くのか考えてましょう。

検索エンジンはブラウザを使ってキーワードでネット上から閲覧したいページを探すツールです。
あるサイトのURL(http://ドメイン名)を入力し検索するとします。

①ブラウザがURLを読み込み、IPアドレスの検索要求をDNSサーバーに依頼する
②DNSサーバーは情報を検索し、情報がなければ次のDNSサーバーに検索依頼する
③DNSサーバーがドメイン名を見つけるとIPアドレスを返し、依頼元のブラウザに戻ってくる
④ブラウザはコンピュターを利用してドメイン名がホストしているwebサーバーへ「Webサイトのデータを取得」をリクエストする
④webサーバがそのリクエストをもとにファイルや画像などをブラウザに返す
⑤ブラウザは受け取った情報をブラウザに表示できるように変換する

この様にブラウザがサーバーとやりとりを行うことでwebサイトにアクセスすることができます。
今見ているこのページもサーバー(レンタルサーバー)がブラウザのリクエストに基づき情報を提供しているため表示されているのです。ブラウザ ブラウザとは、データや情報をまとまった形で閲覧するためのソフトウェア。単にブラウザと言った場合には、Webサーバからデータを取得して閲覧するための「Webブラウザ」(web browser)を意味する場合が多い。

IT用語辞典より引用DNS(ドメインネームシステム)サーバー DNSサーバとは、インターネットなどのTCP/IPネットワーク上でドメイン名やホスト名とIPアドレスの対応関係を管理するコンピュータ。また、そのためのソフトウェア。

IT用語辞典より引用

③サーバーを用意する方法

webサイトを作るのにサーバーが不可欠なのは分かりましたが、どの様に準備すればいいのでしょうか。

  • ・自宅サーバー(取り扱いが難しい)
  • ・レンタルサーバー(便利に使えて様々な種類がある)
  • ・無料Webサイトビルダーを利用する(無料だけど、SEOが弱いかも)

有料レンタルサーバーがおすすめ!

サーバーをレンタルするのが個人サイトの主流になっています。
無料のレンタルサーバーもありますが、サーバーが不安定安だったり容量か低い可能性があるのでおすすめできません。
自宅にサーバーを置くのではなく、レンタルサーバー業者が管理するサーバーにインターネットを介してサイトのデータを転送します。
サイトの閲覧者(クライアント)はレンタルサーバーにリクエストを出し、webサイトを閲覧することになります。

メリット
・サーバー管理を業者に任せられる
・様々な種類やプランがある(カスタマイズ可能なものもある)
・サポートやサービスがある
・独自ドメインが使える

デメリット
・レンタル代がかかる
・プランによっては機能に制限がある
・性能が出ない場合がある

※先日、AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)の大規模不具合が発生しましたが、そういうこともあるということは頭に入れておいた方がいいです。

例:Xサーバー、さくらのレンタルサーバー、ロリポップなど

webサイトビルダーを使う

サーバーレンタル代やドメイン代をかけたく無いならWebサイトビルダーで作ることができます。
サーバーの設定をする必要がなく、コーディングの知識がなくても作れます。
私も以前にWixというサービスを使い、webの知識ゼロでも作ることができました。

メリット
・無料
・サーバー管理を業者に任せられる
・コーディングの知識がいらない
・直感的にデザインできる
・様々なテンプレートがある
・サポートやサービスがある

デメリット(無料プランの場合)
・独自ドメインが使えない
・デザインが完全に自由じゃない
・広告が出る
・検索に引っかかりにくい(個人の感想)

例:Wix、Jimdo、SITE123など

自宅サーバー

自分のパソコンでもソフトさえ完備すればサーバーになります。しかし、独自にサーバーを作るのは専門知識が必要になり、また、セキュリティー面でもハードルが高いです。会社などでは社内サーバーを完備し、IT技術者が管理などをして運用されています。

メリット
・専門知識が手に入る
・サーバーのカスタマイズが自在。権限が自分。
・独自ドメインが使える
・他の利用者の影響を受けない

デメリット
・専門知識が必要
・初期費用がかかる
・設置場所が必要
・24時間365日稼働させる電気代がかかる
・故障や停電などのトラブルへの対処
・ファンの音や空調を気にかける必要がある

まとめ

・サーバーはwebサイトという店舗の「土地」。ないと作れない!
・サーバーがブラウザとやりとりをしているからwebサイトにアクセスできる!
・個人サイトには有料レンタルサーバーがおすすめ!
サーバーはコストもかかるので用途に応じて適切に選ぶ必要がありそうです。
レンタルサーバーにも色々な種類があります。
それについては別記事でまとめようと思います。
お読みいただきありがとうございました。

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